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衣服、生活の向上


ご婦人が衣服に示す興味の強さを近年まで知らなかった。

 お母ちゃんに手を引かれた小学生のように、アウトレットや招待状で訪ねたビルのフロアをメールママの後ろを付いて歩いた事数しれず。

 あれはデートと云うよりはアッシー君。彼女の希望するショップまで運転し、荷物を持って後ろを歩き、時に相談に乗るが彼女の希望する柄や色目は、大阪のおばちゃんらしくなく地味そのもの。グレー。ベージュ、黒か白か。
僕に相談しても始まらないと思った彼女は姉さんに写メールを送り相談する。
ハイト170cmに53kgと日本人的体型でないから、パンツのスゾは短く、シャツの袖も短かくて選ぶに不自由だと嘆いていた。
あの頃、歩いた距離は半端じゃなく、そのエネルギーたるや驚くべきものがあり、彼女だけの特有だと思っていたが女性の多くはそうらしいと判った。後ろを歩いて嗜好を観察する、それだけでもそれなりに楽しい時間だった。
 みっちゃんの買物は男性的と云えよう。欲しい物が決まっていて目的の売り場で見付けてレジへ行き清算して帰る。あちこち目的もなくウィンドーショッピングをするみっちゃんを知らない。

 中世ヨーロッパの椀を伏せたようなスカートは、ビジュアルだけでなく、香を吊り、用を足すにもバケツさえあれば何処でもオッケー、なんて便利だったんでしょうね。
 リゾートなどの公衆トイレに殺到した人たちが廊下にまで溢れ、順を待つに間に合わないと思った大阪?のおばちゃんは『ちょっとごめんよ』と空いている男性の方へ堂々と入ってきて、呆気に取られている内に爽やかな顔で出て行く。こんな時こそ椀を伏せたような大きなスカートが役に立とうってものなのにね。

 スカパーのミステリーチャンネルで、中世のイギリスの風俗が興味深い。
以前にも少し書いたが、衝立と桶を持ち歩き、男性が街角で用を足すのを助ける商売だった。夜中の酔っぱらいが電柱を探すよりは清潔であろうってもんさぁ〜ね。

 帰省する車の渋滞や、災害時を想定して携帯トイレが売られているが目隠しが無い。
遥かな昔に友人が、バスタオルを二〜三枚縫い合わせてスカート状にして、首から下を覆い隠すディザインを特許申請したことがあった。目的は海水浴に行った時の着替え用に考案したものだった。成る程、水着を脱いだらそのまま身体を拭けてね。アイディアは良いが簡単に自作できるからであろうか特許は下りたものの売れもせず倉に眠ったままだった。

 排泄することは大小を問わず健康に重要で、透析をしている友人はオシッコを出せないために尿道感染症など多くの危険があるのだそうな。
彼と知り合った頃は健康だったのに、単身東京へ出て友人らと自営を始め、無理が祟ったのだろう腎臓がやられて大阪へ帰って来た時は隔日に透析をしなくてはならない身体になってしまっていた。
 印刷に関してのスキルが高く、透析日には早退する条件を飲んだオーナーが彼を雇い、その頃に友達として再会した。
夏冬関係なく腕に厚手の包帯をしていたのを見止めタトゥかと聞いた。包帯を外したところには脈打つ動脈がポッコリと出ていて、透析の折りに深く針を刺す必要がないように手術してあるそうで、数ヶ月に一度は場所を変える手術をするそうだ。それに数年でリンパ節にカリュシュームが溜るとかで首の一つを除いて切除してあって、僕が浜松へ来る直前に心臓弁に穴が明いて修理する大手術を受けていた。
 オシッコが出せない、それだけで日々、大変な思いをする。しかも、生野菜や果物のカリュームは厳禁で、奥さんも食べ物のメニューに苦労するそうだ。 
そんな理解のある会社だったが、二代目が相続し数年を待たずして倒産してしまい、彼は大企業に引き抜かれてった。

 留学生のアイは北京育ちで洋風の住まいだけど、同じ留学生でも都会育ちの子は少なく、日本でウォシュレットの使い方を知らないどころか、洋式トイレも空港で初めて体験して使い方に迷ったのと恥ずかしそうな素振りもなく話した。
 田舎辺りでは囲いの無いのが普通だそうで、床に穴が明いているだけの簡単なもの。習慣は恐ろしいもので、空港でもドアを閉めなかったのだそうだ。今更に女子トイレで良かったと思い返していたアイの友人だった。
日本にあっても、僕の幼少期には都会育ちといえど水洗になるには暫しの年月が必要で、小学校の高学年まで待たねばならない。落とし紙も新聞紙からちり紙と代わった。

 小学校に入る前、股引と呼んでいた冬用のズボン下は、トイレで脱がずにしゃがむだけで用が足せた。
お母ちゃんが付いて入り、排泄の終わるのを待って『モウして』と言って紙で処理をしてくれたものだった。
僕が18歳になり、交通事故で入院した当座の2週間は付き添いをしてくれ、排泄の処理をしてくれた。
母なればこそ、今でも感謝している。  
結婚して数年が経ち、喘息の発作で休んでいた頃、尿意を催した時、みっちゃんが牛乳瓶で受けてくれたことが何度となくあった。お世話になり放しだわ。
 皆さんも一日の大切な行事として頑張りましょうよね。

 ヘッドフォンが届いた。
友人の坊主に教えてもらったメーカーで、スピーカーなどで有名な会社のヘッドフォンでその名も[Boze]
届いたヘッドフォンは、大きな耳もスッポリ入り外部の雑音を消す装置を装備した優れもの。
 本来、この装置は軍事用に開発されたもので、ヘリコプターの独特の音を反転させてスピーカーから出して打ち消し合うことで騒音が消えるものなのだ。 随分前の話になるがオーディオに凝っていた頃、色々と音質を最良にするために腐心、研究した時代があった。 例えば、レコード盤を乗せ、針を置いて直ぐにプレイヤーを毛布で覆い隠し、出た音で振動を防止するのだ。プレイヤーを置くにも大理石のテーブルは買えないのでコンクリートブロックに乗せて、下からの振動を防止する。そしてスピーカーボックスを持ってウロウロしていた時試しに、スピーカーを向い合わせにすると、消える音がある事に気付く。 気付いていてもヘリコプターの音を消すなんてことに発展しないのが凡人の凡人たる由縁なのだ。 

 Ich bin den Hungrig イッヒ ビンデン ホンガー=オラは腹が減った。 食事にいたします。 

by kattyan62 | 2011-09-27 14:27