芸術と卑俗は紙一重。


古代のポンペイやエジプトのセックスを調査した研究を観た。

 粘度板、パピルスや洞窟の壁画にあらゆる性技などが落書きのように残っている。
またパピルスにはエロテックな小咄が残されていて、母娘と関係を持ち、娘の方を息子に譲ったと書かれているのだそうだ。
紀元前1500年前のエロティックパピルスが再現され、その実態が明らかになった。
当時のモラルは現代より随分とおおらかであったらしいことを示唆している。
ポンペイの性技のタイル絵など一度は目にされたことがあるかもしれませんが、ポンペイは街そのものが娼館が集合した場所、古風な言い方の赤線地帯だったらしいと掘削が進み明確になってきたと調査は示す。
売春の代価がパンなど食料品だったりしたらしい事も判明しており、ランクにより小さなパン切れでオッケーだった人たちも居たらしい。
今のポルノに見られる総てが既に描かれているそうだ。

 エジプトのエロティックパピルスは人類史上初のポルノ雑誌だった。描かれた背景を調査隊は言う。
当時、パピルスは一般的でなく、絵心を持つ者も多くない中、描かせたのは一部の権力者だった可能性が高い。動物の性行為を真似てみたり、女性が道具を使っているのを男性が眺めている図などが精微に描かれているとも言う。
素材の性質から3500年もの月日を耐えるには、誰かが意図的に保存をしたと考えられ、人間の持つ欲望は科学の発達した現代にも及ばない強い意志とエネルギーを必要とする。

 関連
以前、日本刀の話をしたことがある。
鉄という素材が空気中では不安定で、一夜にして錆が出るものなのに1200年も前の日本刀が作刀された当時の輝きを保っているのは手にした者が間断なく手入れをし次々と引き継がねばならない。
そこに日本人の侍魂、武士道が存在する。
先の敗戦時、日本人が大事にしている刀に目を付け、国に持ち帰ったが彼らにその価値が理解できずに朽ちた物も多いと聞く。
それはあたかもポルノに興味を示さない女性のようでもある。母の腹中で受けたホルモンシャワーに起因することである。
戦勝国と言うだけで国への土産とした日本刀の肌に現われるのを景色、風景と呼び、鍛錬を繰り返した証しであるのが理解されていない。

 関連。
革細工に腐心するのはディザインとディテールの工夫です。
ディテールに時間を懸け、研磨し艶を呼び起こし、その時点のスキルに納得したら外に出す。
納得しないものがクズとして引き出しに眠り、時に部品取りになる。
今回、包丁ケースを作った。オーナーさんも革を触るとあってディテールに拘ったことを指摘してもらえると期待したが皆無だった。形になっているだけでいいみたいで以前に名刺入れをプレゼントしたが使われずに書類に紛れているを目にしたときは寂しかったが仕方ない。
 一本用ケースが完成間近。ファスナーを付ける部分が僕の中での課題だったが満足した出来だった。
オーナーさんの評価に晒されるが彼女の関心事は息子さんの使い勝手にある。革細工者の前に母なのだ。
それは、上述のように同じ舞台でなく、どちらかが異次元なんだから仕方がないと思うようにしている。

 ポルノであれ日本刀であれ、誰が意見を言うかで芸術にもなり卑俗なものにもなる。
元来、ネイキッドな女性は美の対象になり得る。しかし、美の背景には性的刺激物質の分泌が必須。
故に女性が女性の裸体を観ても関心を示さないのは当然の摂理だから美しいの視点が違う。
黄金比に基づいた裸体とされたヴィーナスを男は生身に触れたいとイメージし、女性はかくありたい維持したいと思うもの?  
甘い物、甘美な言葉は猛毒ですぞ。  貴女を心から愛しています。
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by kattyan62 | 2013-06-15 12:56