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高度な数学は雑学に似る。



 天文学的数字と言う場合、非日常的で馴染めない大きな数字を比喩する場合に使われます。
食材を買いに出掛けるのに数百万円とか数千万円を財布に入れて行くなんてことはありませんね。
しかし、研究者の間では数千万どころか0が20個とか30個も扱い、0を数えるのも面倒と[乗ずる]約束事として数字の後ろ上に0のカズを数字で入れます。

 宇宙を観測している人たちも常識的に距離を扱います。身近なところで地球と太陽の間の距離を1AU(au)と表し、人類の認識では149.597.870.700mとし、ざっくりと1億5千万kmとしています。
また、温度については※10ケルビン(K)。0ケルビンとは※2摂氏ー273.15度の絶対0度を指し、天気予報で13度と云うのをケルビンに直すと273.15+13=286.15度となり、286.15ケルビンとします。
銀河までの距離はauでも面倒になり、光年を使うのはご存知の通りで、30万km/525.600秒。

 NHKアーカイブスの[数学者はキノコ狩りの夢を見る]を録画しておきました。
何でも100年前にポアンカレ博士が自身で解けなかった疑問を[ポアンカレの予想]として数学界に提議し、何人もの数学者を虜にしたのだとか。ロシアの天才数学者ペレリマン博士がインターネットに解答として掲載。
それまでも論文が何度となく載ったが正解ではなかった。今回も疑心暗鬼だったらしいが読んでも理解できなかったため、アメリカへ招待してプレゼンを依頼し、講義を聞いた総ての数学者に理解できなかったんだと。
4年後、あらゆる手段で検証した結果、見事に解いていたとして数学界のノーベル賞を受賞したが、博士は拒否したのだった。
以前にも書いた誤り修正アルゴリズムを考案したリード&ソロモン符号を理解せずに、ただ使うのがよろしいとしました。

 何が言いたいか?
天文学が発達し、地球が丸いから始り、太陽の周りを1年懸けて一周していると解り、1億分/1秒以上の精度で1年間を表示できるまでになりました。これらはグローバルにビジネスを展開する上で重要であり、地球上の人が共通の価値観で扱えることに貢献しています。
しかしですよ、一般市民には指して重要でなく、午前、午後、夜の3つで、通勤時間に追われていなきゃ〜然程の問題が発生しないですね。
 
 天才的数学者が100年来の難問を解いたからってスーパーが安売りしてくれません。むしろ消費税問題とか沖縄普天間基地問題を解いてくれる方が圧倒的に有意義ですよね。
世界63億の人の大半が、幸せだと感じるシチュエーションとして男には女性、女性には男が寄り添い、日々の食べ物を苦労せずに得られて子供を育て、孫を抱かせてもらうのが基本でしょう。後は尾ひれが着いて、美しいものを観たり聴いたり etc。
因に、難問を解いたペレリマン博士は結婚は当然、総ての社会と縁を切ってしまっているそうです。

 人の幸せ度をお金の量で計る人も居ます。啄木の※3[働けど 働けど 猶わが暮らし楽にならずじっと預金通帳を見る]ってのも貧しいが故に出た名言ですよね。多くの詩人や哲学者を輩出した環境も貧しさが必須なんです。
数年前、財布にはコインと高速道プリペイドだけでお札は二つに折って輪ゴムで止めていた時期があります。
当時、お得意さんからの振込以外は銀行でなく陶器の傘立てに入れてあり、玄関に置いてあったんです。
持ち歩く際は数十万円単位でデートなどしとりました。で今との落差ですが今日の残高は1657円です。ハハハマジ楽しい〜 
残り10日間をどう過ごすかの工夫が楽しいんですね。
 
※1 ケルビンの語源:英国の物理学者ウィリアム・トムソンに因んで暮らしたスコットランドの都市グラスゴーの 
     川の名。
 ※2 摂氏(C):セルシウム度  華氏(F):ファーレンハイト度
 ※3[はたらけど はたらけど猶わが暮らし楽にならざり  じっと手を見る]石川啄木[一握の砂]
深い探求と雑学は普段の生活に役に立たないもんですね。

by kattyan62 | 2013-03-26 18:58