不快と快感


雨が降り、家の中も湿度が高くなった或る日のこと。

 未だ、子どもが幼かった。
乾燥機を買ったのは、その日から随分と経ってからだった。
喘息の発作が頻繁で、医師から空気の奇麗なところへ引っ越しをと提案されていた。
その日の深夜に、いつものようにネオフィリンとツッカーをみっちゃんが静脈注射してくれた。 気管支は広がったのだが、背中の平滑筋が凝り、息苦しさが残っていて、再度の注射を頼んだが限度を超えてはならないと、我慢しろと言う。 
その言葉にイライラが募るも、我慢せざるを得なかった。 

 夜明け前に呼吸の苦しさが戻ってきた。一晩中、横になれず座ったままで苦しさもあって、一瞬、意識が遠のくが直ぐに開腹し、口でハァハァし、夜明けて医者の元へ行けるのを待った。
眠気で意識が薄れ、戻った時、下半身に懐かしい不快感があり、手を入れるとオネショをしていた。
みっちゃんに訴えた。みっちゃんは笑いもせずに下着を用意し、洗面器にお湯を取って拭いてくれた。
下着は仄かに湿気があるも気持ちよかった。 

 家から数十キロメートルも離れた開業医を訪ね、昨夜からの症状を申告したら、何時でも構わないから来いと言った。呼吸困難は脳へダメージを与える危険性があるからだそうだ。
それから、喘息の良い薬も増え、あの当時の長く続く苦しさから開放されているのと、いつでも救急車を呼べと言う医師の言葉の安心感も手伝っているのだと思っている。
※ネオフィリン:気管支拡張剤で液体と錠剤がある。ツッカー:ブドウ糖液で、現在は生理食塩水を使う。

 喘息:気管支が腫れて、気道が狭くなり、最悪は気道が塞がってしまう。
気管支に異物が入ると炎症が起き、排出しようと痰が分泌されるが、繊毛の動きが追いつかずに痰が残り、水分が蒸発して粘度が高くなり、より排出しにくくなる。

 処方
軽度の場合は、水蒸気を出した浴室で呼吸をするか、出来れば電磁調理器で湯を沸かし、バスタオルを被って水蒸気を吸う。 薬を使わずに改善する方法。 

 第二段階
水蒸気でも改善されない場合で、吸入処置薬も効果が無いときは迷わず救急車を。
普段からのステロイド吸入が大きな効果があり、治療の本質として確立したようです。つまり、朝夕のステロイド吸入は必須ですね。

 オネショをしたのは多分30歳頃です。老人性のお漏らしは、ありがたいことに今はありません。
あの懐かしい感触は嫌ですもんね。
『かっちゃん、心配ないで、大人のオシメ売ってるし』と言われてしまいました。


 
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by kattyan62 | 2012-01-15 22:00